5251 「外国人のための文化講座」の一環として、「台湾の家庭料理」教室が開かれました。 (No.17-4)

 

日時:2017年5月25日(木) 10:00~12:30

場 所:アビスタ 調理室

指 導:柯 美玲(か みれい)さん (AIRA会員)

参加者: 18名(男姓6人、女性12人)、スタッフ5名(松木、小宮山、油野、坂詰、荒木) 計23名

  柯さんは来日25年、達者な日本語で話されました。材料表はあるが作り方のレシピはありません。「今日の焼きそばは、母から教わったもので、他のものとは違うかもしれません。私が作るのを見て、試食して味わってから作ってください」と焼きそばづくりから始まりました。

 今日のメニューは、焼きそば、スープ(清湯)、緑豆入りデザート、豆腐のセロリ炒め、スイカの皮の漬けものです。時間の関係で、参加者が作ったのは焼きそばとスープ(清湯)です。

 柯さんの手際よい包丁さばき、料理手順にはスタッフも追いつけないほど。参加者の台湾出身の明石美珠(あかし みすず)さんも朝早くから手伝っていました。参加者は6グループに分かれ、1グループ3人で手分けしながらの料理です。

 柯さんが焼きそばを作り、参加者が味見して、グループ毎に作る。次に柯さんがスープ(清湯)を作り味見してグループごとに作る、という流れです。

 料理のポイントは、麺はほぐし熱湯をかけ油分を取る。炒める時にサラダ油多めに使い、風味付けのごま油と新生姜の使い方かと思います。(台湾ではショウガと言ったら新生姜だそうです)。お酒も大胆に使っていました。お酒は野菜を柔らかくし、料理のうまみを増すようです。

 作りながら、他のグループの味見をしてみました。6グループそれぞれ個性のある味で、夫々美味しかったです。   ※「焼きそば」「スープ(清湯)」の材料 52510

1 緑豆入りデザートは、豆を煮るのに時間がかかるので、柯さんが全員の分を師範台でまとめて作りました。甘みのあるトロットした舌ざわりです。台湾では冷やして夏のデザートとして食べるそうです。

作り方:豆(ソラマメ等)とイモ類(サツマイモ、サトイモ等)を洗い煮込む。その中にハトムギを入れると柔らかく出来上がります。煮上がったら砂糖を入れて、冷水で冷まします。冷めた豆の鍋に果物(パイナップル、スイカ等)や、マンゴウプリンや、杏仁豆腐を入れ(シロップも入れる)混ぜて完成。

 氷を入れ冷やして食べます。日本のカキ氷の感覚で食べているようです。台湾ではいろいろな組み合わせで食べる夏のデザートがあるようです。

2 豆腐のセロリ炒めは、お坊さんが食べる料理です。

作り方:最初に硬めの豆腐(木綿豆腐)を切って塩を振ってしばらく置く。(水分が出て、崩れにくくなる)フライパンで両面を焼き、セロリを加え、塩、コショウ(黒胡椒)少しの醤油(ポン酢でも良い)で味付けして作ります。

 セロリの味と相まってスーッと食べられます。

3 スイカの皮の漬けものは、普段捨てるスイカの皮を利用して作った甘みのあるサッパリ系のものでした。

作り方:スイカの皮の緑の部分を切り落とし白い部分(果肉が少し残って良い)を(厚めに)斜めに切り、塩を振りしばらく置き、水分が出てきたら水洗いしてかつお節とポン酢を入れて出来あがり。

 簡単で夏バテいいそうです。

 最後に、北嶋副会長の挨拶で、料理の文化講座は終了しました。

 今回の「台湾の家庭料理紹介」は、食べ物は作り手により味は違ってもいい、材料も違っていい、と正に家庭料理を紹介していただきました。

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