202007181新型コロナウイルス感染症の影響で教室に集まって行う日本語教室の開催が難しい状況下で、コロナに負けないための日本語授業の進め方についての講座が開催されました。(No.20-4)

開催日時:2020年7月18日(土) 13:00~15:00
開催方法:WEB(ZOOM)を用いたオンライン授業
講 師:西川寛之(明海大学 准教授 外国語学部日本語学科)
参加者:22名(日本語ボランティア講師他)

 講師は、日本語教育を専門とし25年ほど前からWEBを用いた日本語教育を模索し研究してこられました。「三密」回避などの新しい生活様式が求められている現在、講師が研究されてきたことは、在住外国人に対する日本語教育支援策として有力なツールと言えます。
 今回は、基礎編として「ZOOM」の使い方について、日本語ボランティア向けに開催されました。参加者はパソコンやスマホで所定のZOOMミーティングに参加しました。
 北嶋AIRA副会長の挨拶と講師の紹介に続き、小宮山さんの進行で始まりました。
 講義は、西川講師の説明に参加者からの質問を受けながら進められました。
1 ZOOMの使い方
 ZOOM機能の「反応」「チャット」「画面の共有」「ブレイクアウトルーム(グループ分け)」についての説明に続き、参加者が操作を行いました。資料(教材)を画面に示す方法としての「画面共有」や「チャット」の機能の使い方は、参加者(学習者)に分かりやすく、理解しやすい学習方法でした。「画面の共有」機能には、ホワイトボードを用いて白板の様にその場で書くことも可能で、更にワード、エクセル、パワーポイント、WEB資料などを使用することも可能でした。
 また、「ブレイクアウトルーム」は、参加者を幾つかのグループに分けることが出来る機能で、少人数に分けレベルに応じた学習が可能です。
2 パワーポイントを活用したパターンプラクティス
 資料(教材)としてパワーポイントを用いて行うことは、特に遠隔授業には効果的で、事前に作成しておけば、説明時間の短縮、動画による変化のある授業の進め方が可能です。
 文法を文型(パターン)をとおして学び使えるようにするための「パターンプラクティス」の練習方法には、表現を少しずつ変化させた例文を繰り返し学ぶことで効果の高い学習方法ですが、パワーポイントを用いて授業を進める方法として効果的で十分活用できるものです。

 AIRAの日本語教室ではZOOMを用いた授業や会議を行っています。更にZOOMの機能を活かして使用すれば、効果的な日本語学習が進められると思います。
 西川講師がWEBによる学習の研究始めた1995年頃は、日本は3K(国際化・高度情報化・高齢化)の課題に対応が求められていた時で、国際化の進展によりAIRAが設立されました。新しい生活様式が求められている現在、Webによる学習は時代の趨勢かと思います。

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