DSC_0457 外国人の増加に伴い、外国人の子どもの転校・入学が増えています。言葉や文化・生活習慣などの異なることから、教育現場での戸惑いは測りえません。川村学園女子大学からの依頼により、学校派遣による日本語指導のAIRAの取り組み内容を講義しました。(No.21-12)

 日 時:2021年11月3日(水・祭日) 8:50~10:20
 場 所:川村学園女子大学
 対象者:川村学園女子大学教育学部児童教育学科 4年生 14名
 派遣講師:北嶋芙美子、大﨑紀子

 AIRAの「日本語指導のための学校派遣」は、「日本語が分からないので勉強が分からない。日本語を教えてほしい」という親からの要望で試行を経て、市の教育委員会と協議を重ね2008年から始まりました。
 学生は、教師になり日本語を理解できない児童生徒を受け持つこともあることから、大学では授業として、地域で日本語指導を支援している団体の存在やその実情を理解する講座を持ちました。
 講義は、「外国人の受け入れと日本語指導」をテーマに、理論編と実践編の構成で行われました。
 北嶋さんは理論編として、「学校派遣日本語指導の概要」について、外国人児童生徒の現状、文科省の方針なども含めて我孫子市の日本語指導学校派遣事業について、及びAIRA学校派遣事業についてパワーポイントを用いて講義しました。
 大﨑さんは実践編として、「日本語指導の実践の方法について」パワーポイントを用いて講義しました。

<学生の感想>
・自分が教員になった時に、外国人の子どもにどのように対応して良いか分からないが、子どもの立場にたって考えてみたい。子ども達を応援してくれる人たちが周りにいることを知った。子どもが安心できる居場所を作って行きたいと思う。
・日本語指導で、子どもに寄り添うという事は、子どもの楽しい気持ちに気づくことだと感じました。児童と信頼関係を築いていきながら、興味を引くような話題を探して教材を探すことも重要だと学びました。

<講師の感想>
・教室の学生さんの真剣な眼差しから、「教員になる、そのための学びの時間を大切にしたい」という気持ちがひしひしと伝わって来ました。
・学生が教壇に立たれて、外国人児童生徒に出会った時にこの日の話が少しでも役に立ってくれたら嬉しい。
・これから先生になる方々に、学派の必要性を伝えることが出来、このような機会をいただけたことに感謝しています。