各年おきに開講している外国人に日本語を教えるための「日本語の教え方講座」が開講しました。現下のコロナウイルス禍で、講座は全てオンラインをとおした授業になります。(№20-8)
開講日時:2020年9月26日(土) 13:30~15:30
場 所:あびこ市民プラザ 会議室1
講 師:西川寛之(明海大学 准教授 外国語学部日本語学科)
出席者:受講生14名、AIRA3名(担当者2名、北嶋副会長)
開校初日は教室で行われ、これから始まる講座のあらましとオンラインで使用するZoomの使い方についての説明がありました。受講生は入口で体温チェックを受け間隔をあけた座席に案内されました。
講座担当の小宮山さんの司会で始まり、AIRA北嶋副会長の「コロナ禍で日本語を教えることをとおして外国人の支援協力をお願いします」との挨拶、続いて西川講師の紹介がありました。
西川講師は、先ず「日本語支援者の役割~日本語支援者の姿」と題し講義されました。講師は、大阪と東京で日本語教育に携わっている経験から、次のような趣旨を話されました。
「外国人は日本語教室で日本語を学ぶほか居場所を求めている。ボランティア講師は自分の居場所として日本語を教えることを考えないと長くは続かない。時間を割いて人を助けるので、ボランティアをすることが「喜び」になると長続きする。自分ができる事・したい事を知ること事は自分の喜びの再確認になる。仲間同士で和気あいあいとした雰囲気は自分にとっても、日本語を学ぶ外国人にとっても安心できることです。」
その後、コミュニケーションゲーム「わたし・あなた」「〇〇の好きな××さんの・・・」を行い、受講生がコミュニケーションをとおして徐々にお互いを知り合う体験をしました。
続いて、日本語を教えるとは、「①日本語の「知識」を有し、②様々な状況(上下関係・年代・親密度など)に応じた言葉を使い分ける「見本」となり、③外国人の使う日本語を「評価」しアドバイスするコーチとして、④会話をする相手となって「実践」する ことです。」と日本語を教える心構えを話されました。
講義に続き、Zoomの使い方の練習をしました。受講生14人中12人の方はすでにZoomの使用経験がありました。
オンライン学習は、アフターコロナでも学習方法として有効な手段の一つになるでしょう。今年度の受講生14名の内、市外から2名の方が参加しています。また他の国際交流協会(柏・流山・取手)の方、仕事で外国人を受け入れている企業の方も参加していました。これも土曜日開催である事の他、オンライン学習である事も影響していると思われます。
講座は、2021年2月6日まで土曜日に全18回行われます。