2016年9月25日、あびこ市民プラザにおいて、第18回国際交流スピーチ大会が開催されました。今回は8名の発表者があり、日本語を母語とする2名の方が英語で、その他の言語を母語とする6名の方が日本語で発表しました。 (N0.16-17)
日 時:2016年9月25日(日) 13:00~16:00
場 所:あびこ市民プラザ ホール
発表者:8名 (英語の部2名、日本語の部6名)
審査員:5名
司会者:石原幸司、ピョー・ティ・リチョー(ミャンマー)
司会者の開会と審査員の紹介に続き、佐藤AIRA会長から「このスピーチ大会は、話し方より相手に伝わるか、です。伝えたい熱意、意欲を示すことにより、話の中身の伝わり方が違ってくる」との趣旨説明がありました。続いて、星野我孫子市長から「7月のキューバ柔道選手の訪問や2018女子ソフトボール千葉県大会開催時の台湾選手の我孫子市への誘致など、今後我孫子市への外国人選手の訪問がある。国際交流の点からも、スピーチ大会の継続を期待しています」などの 挨拶がありました。
スピーチは、英語の部から始まり、続いて日本語の部により行われました。どの発表者も外国(日本)での体験をとおし、文化・習慣などの違いから、大きな刺激や感銘を受けた内容のものでした。・・・街中の数百メートルごとにある自動販売機、コーヒーでもブラック・カフェオレ・カロリーオフ・微糖ミルクまで選べる便利な日本、就活で”스펙”スペック(キャリア)より積極性を重んじる日本の会社、食事中の会話を楽しむポーランドでの生活、日本に帰国して知る緑茶の美味しさや礼儀正しさ、などなど、感性豊かな示唆に富んだ内容で、来場者にも考えさせられるものでした。
8名の発表終了後、審査員は審査室に入り、また会場来場者からの「会場審査用紙」が回収され、審査が始まりました。
審査結果がまとまるまで、AIRA活動の説明がありました。英語講座を担当している山口さんから6月に来訪した北アリゾナ大学生の市内でのホームステイなどについて、更に、へさきボランティア部会長から1年間のAIRA活動を、国際野外美術展や日本バードフェスティバルなどへの通訳派遣、日本語教室や外国語講座の紹介などの説明があり、国際交流に関心のある方へ、AIRAへの参加・協力のPRをしました。
また、「おいしい記憶」作文コンテストで読売新聞社賞を受賞した、日本語教室で学ぶ加藤パトリシアさん(チリ出身)が受賞作「力うどんのチカラ」を朗読しました。感情を込めた朗読で、聞くものに感動を与えるものでした。
※受賞作品等の詳細は、AIRAホームページ記事「日本語教室生徒加藤さん、コンテスト(エッセー)で読売新聞社賞を受賞」をご覧ください。
審査結果は、次のとおりで、それぞれ賞状授与と発表内容等への一言コメントがありました。 また、今年は発表内容に甲乙つけがたく、会場審査員賞は3名が選ばれました。
受賞後、倉部教育長から総評が行われ、早坂実行委員長の挨拶で大会は終了しました。
大会終了後、同会場で、黒田さんの司会進行でティーパーティが行われました。ジョン・バウマンさんの挨拶、受賞者の一言、青木副市長のコメントなどがあり、村越副会長による一本締めでパーティは閉会しました。
なお、発表者への記念品として、高やすはる氏から著作の「トラベル is トラブル パートⅡ」が寄贈されました。ありがとうございます。
《受賞者、演題等》
賞 | 受 賞 者 | 題 | 趣 旨 |
AIRA会長賞 |
関 口 アンナ (湖北台中学3年) |
「Poland and Japan」 | ポーランド出身の母と日本人の父を持ち両国で生活した時に感じた、文化伝統習慣の違いを比較し、日本人が学ぶべきことを指摘する。 |
我孫子市長賞 |
游 暁婷you xiao ting (中央学院大学留学生) |
「茶道から学んだこと」 | 日本の伝統である茶道を学び、始めて覚えた和敬清寂の言葉。その言葉から日本文化を学ぶ。 |
我孫子市教育長賞 |
アハマド マンズール (布佐中3年) |
「日本の生活について」 | 来日して経験した優しい日本人、中には悪い人もいる。でも日本で夢を実現したい。 |
中央学院大学学長賞 |
肖 凱xiao kai (中央学院大学1年) |
「留学生活」 | 中国にいた時感じた日本への理解と来日して触れた日本・日本文化に相違があったが、多くの事を学び日中友好に努めたい。 |
川村学園女子大学学長賞 |
塚本 香月 (川村学園女子大学4年) |
「My life in Chichester」 | 英国留学で体験したクラスメートの助け、ヨーロッパ旅行で感銘したバルセロナのサクラダファミリアや各国本場の料理。そして帰国して味わった日本茶の美味しさ、日本人の礼儀正しさ等、カルチャーショックを受けた。 |
会場審査員賞 |
金 堯承 キム ヨスン (中央学院大学留学生) |
「私が関心を持って見た日本」 | 清潔な飲食店、多機能自販機など。 |
禹 勝鈗 ウ スン ユン (中央学院大学3年) |
「韓国と日本の就職文化」 | 来日して驚いた、日韓のインターン制度と就活の違いなど | |
張 春玲zhang chun ling (社会人) |
「子育ての新発見」 | 好きな菓子や飴を孫に与え虫歯になったことから、一時より一生の喜びを、更に健康に配慮した子育てを知る。 |
《審査員》
佐 藤 英 明 | AIRA会長兼中央学院大学 学長 |
青 木 章 | 我孫子市 副市長 |
倉 部 俊 治 | 我孫子市 教育長 |
ウイリアム・キスチャック | 川村学園女子大学 教授 |
ジョン・バウマン | 中央学院大学 英語講師 |