1992年に「地域における草の根レベルでの国際交流」の重要性にかんがみて、市民一人ひとりの国際化を推進するために、我孫子市国際交流協会AIRAが設立されました。今年11月21日で25周年を迎えます。その25周年記念の式典が関係者にお集まりいただき開催されました。(№16-22)
挙行日:2016年11月27日(日)13:00~13:30
会 場:あびこ市民プラザ ホール
実行委員長:北嶋扶美子(副会長)、司会:油川美和(AIRA会員)
来 賓:千葉県(知事、県議会議員)、我孫子市(市長、市議会議員)、賛助会員、AIRA歴代会長、
近隣国際交流協会、AIRA賛助者、AIRA理事・監事 53名
開式に先立ち、オープニング演奏として、望月雅子さんのフルート演奏が伊藤佳奈子さんのピアノ伴奏を伴って、バッハやモーツアルトの曲が演奏されました。フルートの透き通る音色は、会場内に厳かな雰囲気を醸し出しました。
13時から、司会の油川美和さんの開式の辞で式典が始まりました。
AIRAの佐藤英明会長は挨拶で次のように述べました。
「AIRAは25年間、市民レベルの国際親善に対する貢献を目的に、在住外国人の支援、次世代を担う児童生徒への国際交流の機会提供などを行ってきました。この25年間という期間は、個人レベルでは、例えば、高校生の松井秀喜さん(注1)がプロ野球界に入り活躍し引退したり、生まれたばかりの指原莉乃さん(注2)が女性アイドルの地位を確立した期間です。
今新しい時代に対応した国際交流の在り方が求められ、AIRAに大きな期待が寄せられている。今後も地域における国際交流に努め発展させていきたい。引き続き皆さんのご支援・ご協力をお願いします」
続いて、来賓の星野順一郎我孫子市長より次の祝辞を頂きました。
「AIRAは25年間、日本語教室、通訳、翻訳や学校教育などで大きな貢献をしてきた。今後増大する外国人に、我孫子のまちが暮らしやすいように取り組んでいただき、また、市と共に協力して、子どもたちが、おもてなしの心を持てるように、外国の事を知り、日本の伝統文化を伝えられ、外国の文化・価値観を理解するように教える。そのためにも今後とも、市も協力したい。支援団体と一緒になり、AIRAの発展を願います」
その後、来賓の紹介があり、来賓代表挨拶として、25年間前の設立にかかわり、現在もAIRA理事としてAIRAを支えてこられた青木章我孫子市副市長から、AIRA設立の背景などが紹介されました。
「設立当時の行政課題は、少子高齢、情報化、国際化があり、1990年市の第二次総合計画の重点施策に位置付けた。その実現を図るために我孫子市国際化推進基本方針をつくり、当時活動していた3つの市民団体(注3)と市が一緒になり国際化を進めることになった。アメリカからサンタモニカ劇団を招聘し、市民会館で開催した公演が大成功になり、これを契機に11月AIRAが設立されました。4年後の1996年にAIRAのシンボルマークとキャラクターが公募で決まり、7年後の1999年には今後のAIRAの在り方を検討するAIRA活性化委員会を設立し1年後に報告書をまとめ現在に至っています。25年間をとおし、我孫子市の国際化・国際交流の中心的存在としてAIRAの皆さんに努力していただいた。今後も市は連携して、支えていきたい」
司会油川さんの閉式の辞で終了しました。
(注1)1992.11.21のドラフト会議で巨人軍に、以後日米で活躍。2012年引退
(注2)1992.11.21生まれ
(注3)我孫子国際交流の会、我孫子カルチャー&トーク、我孫子市国際理解交流協会