我孫子市との共催の「第19回国際交流スピーチ大会」が参加者15名のもとに開催されました。また、オリンピックを3年後に控え、講演「オリンピックと嘉納治五郎」(藤原昌樹教授)が行われました。(No.17-11)
日時:2017年9月24日(日) 13:00~16:30
場所:あびこ市民プラザホール
司会者:石原幸司さん、レ タイン フィエンさん(ベトナム出身)
出場者:15名(中学生7名、高校生2名、大学生2名、社会人4名)
今年は中学生の多数の参加がありました。司会者の挨拶と審査員の紹介で、スピーチ大会は定時に始まりました。
佐藤英明AIRA会長は挨拶の中で「スピーチ大会では伝えたいことの気持ちを持つことが大切。気持ちを込めてスピーチしてください」と出場者に語られました。
続いて星野順一郎我孫子市長は挨拶の中で「外国人のイベント・大会等で市内訪問が増えてきている。様々な国や言語がある中で、身振り手振りでも自分の思いや気持ちをどう伝えるかを、学習や経験を踏まえ成長してください」と話されました。
審査は審査員5名の他に、会場来場者による審査(投票)も行われ、受賞者が決まります。
発表は英語を母語としない英語の部9名と、外国出身者による日本語の部6名の方が行います。先ず英語の部から始まり、続いて日本語の部に入りました。
出場者15名の発表が終わり、審査に入りました。
この間、会場では川村学園女子大学の藤原昌樹教授による「オリンピックと嘉納治五郎」の講演が行われました。
講演では、古代オリンピックと近代オリンピックの違い、クーベルタンが復興した近代オリンピックとその委員に就任した嘉納治五郎のスポーツ観、日本人のアジア初のオリンピック参加、幻となった1940年オリンピックの東京招致の話など、プロジェクターに映し出された資料・画像をとおし分かりやすく、また2020年東京オリンピックを控えたアップデートな内容でした。
審査の結果発表が行われ、各賞の授賞式が行われました。最後に倉部俊治我孫子市教育長が全体の講評を行いました。講評では、昨年に続き再挑戦した人の成長ぶりのこと、笑顔・身振りで伝える努力をしていた発表者のこと、参加した中学生がスピーチ大会に挑戦し自分の言葉で伝えていたこと など、今後への期待を込めた内容でした。
大会終了後会場では、交流部会の黒田さんの司会により発表者を含めたティーパーティが開催されました。出演者や司会を担当したベトナム出身のフィエンから参加した感想を述べていただきました。発表者は緊張感から解放され、参加者とともに楽しい歓談の時間を過ごしました。
審査の結果は、受賞者・演題等は次のとおりです。
賞 | 受 賞 者 | 演 題 | 趣 旨 |
AIRA会長賞 |
白杉 快 (白山中学3年) |
「Bright and Cheerful Greetings」 | 挨拶から始まるコミュニケーションの大切さを海外の経験で学んだ。 |
我孫子市長賞 | 高橋 美桜 (湖北中学3年) |
「calligraphy」 | 書道を通じて内外の人たちと心が通じあえた経験から、書道を使った国際交流を図る。 |
我孫子市教育長賞 | 齊藤 寛人 (久寺家中学3年) |
「The power of words」 | 三国志の関羽が重んじた忠・孝・義の言葉をとおし、言葉には人を変える力があることを感じた。 |
中央学院大学学長賞 | 遠藤 奈子 (江戸川学園取手高校3年) |
「Another culture changed my Life」 | アメリカ留学で体験した文化の違いから、異文化理解の大切さを学んだ。 |
川村学園女子大学学長賞 | 連 冠三 (首都大学東京1 年) |
「光」 | 来日後突然の眼科手術や難聴の同級生が支援を受けながら授業を受ける姿などから人々の助けに励まされた。 |
会場審査員賞 | 福岡 瞳 (湖北台中学3年) |
「My School Life in Japan and China」 | 中国で生まれ育ち、3年前に日本に。中日それぞれの学校体験をとおして相違点を感じた。 |
会場審査員賞 | アハマド マンズール (松戸南高校1年) |
「日本に来て経験した事」 |
来日し、日常生活や学校生活経験をとおして、責任感を持ち強くなったこと。 |
《審査員》
佐 藤 英 明 | AIRA会長兼中央学院大学学長 |
青 木 章 | 我孫子市 副市長 |
倉 部 俊 治 | 我孫子市 教育長 |
ウイリアム・キスチャック | 川村学園女子大学 教授 |
ジョン・バウマン | 中央学院大学 英語講師 |