火曜日の日本語教室では、受講生全員による体験型学習会を開きました。(No.17-31)
日 時:2018年3月6日(火) 10:30~12:00
場 所:あびこ市民プラザ 多目的ホール
参加者:34名(受講生12名、ボランティア講師16名、託児ボランティア4名 学習係2名)
日本語教室では、通常は受講生に応じた学習を個々に行っています。その為クラス全員で学習する機会はありません。学期末が迫ったこの日、クラス合同による学習会を開催しました。
テーマは「救急車を呼ぶ!」。緊急時の対応は、外国出身の方には悩み事の一つです。学習係では、救急時に救急車を呼ぶための基本事項を学ぶ学習会を計画しました。
学習係の久保田さんの進行で、受講生は救急車を呼ばなければならない状況、電話での伝え方などをボランティア講師と一緒に体験しながら学びました。
救急車についての基礎的知識として、救急車の色は?サイレンの音は?どこに連絡するの?などの質問をしました。受講生はまだ救急車を呼んだり、乗った経験はありません。救急車を呼ぶ電話は日本では119ですが、120(中国)、911(フィリピン)、03(ロシア)と様々です。台湾、韓国、インドネシアは日本と同じ119でした。また、中国、韓国では病院から救急車は来ると答えていました。
次に、救急車を呼ぶ練習をしました。どんな時に呼ぶ?では、症状の説明が難しいようです。意識が無い、呼吸ができない、ぐったりしている、吐いている、などの言葉を、ボランティア講師と1対1で何回も練習していました。呼吸困難の“こきゅう”“こんなん”の発音にてこずっていました。
最後に、学習係の河嶋さんが、救急時の次善策として簡単な方法を案内しました。一つは、近くにいる人に「お願いです」「助けてください」「私は○○人です」「救急車を呼んでください」の4つの言葉をかけて助けを求める方法。二つ目はアプリの活用で、他言語自動音声翻訳アプリをスマートフォンにインストール(ダウンロード)して翻訳した内容を電話口から伝える方法。
合同学習会は、体験をとおして言葉を使い・覚える学習で、受講生たちの真剣な取り組みの中で、賑やかな声が飛び交い、無事終了しました。