201911031 バス研修旅行は、「外国人のための文化講座」と交流部会合同で外国人が日本文化に触れ、お互いの交流を図るために毎年開催されています。今回は、海に囲まれた日本の食文化である魚料理と発酵食品について学ぶため、銚子に行きました。(No.19-17)

日 時:2019年11月3日(日) 8:30~16:45
場 所:銚子(ヒゲタ醤油工場、犬吠埼灯台)
参加者:32名(外国出身者12名、14名、主催者4名(油野、大﨑、賀来、小宮山)、事務局2名(坂詰、荒木))

 曇り空の下、参加者は我孫子駅北口に集合し定時に出発しました。車内では北嶋副会長の催行のあいさつ、事務局の今日の日程報告に続き、参加者の自己紹介が行われました。来日間もない方も日本語で上手に自己紹介をしていました。
 途中休憩の「道の駅“水の郷さわら”」ではフリーマーケットが開かれ、日用品の鉄瓶、置物、瀬戸物、漁具、農具やアンティークのおもちゃ(ミニカー、人形など)、大工道具などがあり、昔の日本の生活の一端が感じられ、外国出身者は目を光らせていました。
 ヒゲタ醤油工場では、日本の食文化の醤油の製作過程を聞きました(当日は工場休みで映像での紹介です)。調味料である醤油は、各国にも似たようなものがあり、諸外国との交流から製造法や用途が伝わり改良されてきました。17世紀には日本の醤油が国外へ輸出されるに至っています。この工場でも改良を重ね様々な種類の醤油を作っていました。
 昼食は太平洋に面した海鮮料理屋「礁いくり」で、魚を中心とした料理です。今では珍しく畳の上での食事で、畳2019110313と魚料理の日本文化体験です。2階の部屋から見る景色は、遮るものがなく太平洋の海が一面に広がっていました。
2019110312 続いて、もう一つの目的地である犬吠埼灯台へ行きました。犬吠埼灯台は、1874年11月に初点灯し交通の要に有る重要な灯台の一つで、高さ(搭頂)31.3mあります。99段のらせん階段を登った展望台から見る景色は雄大で201911039す。眼下には見渡す限り広がる太平洋や岩礁、天然記念物の地層からなる岩畳が見えました。灯台入口にある白い郵便ポストは、ホワイトデーに設置されたことから「幸せを呼ぶポスト」「願いが叶うポスト」として郵便物を出す人が多いい様です。
 また、この付近は地質でも貴重な地域で、千葉県で初めてジオパークとして認定されています。1億3000万年前から1億年前の恐竜時代の地層や大陸から離れて日本列島が形成された頃の岩も見ることが出来ます。
犬吠埼では、灯台には健脚でないと登れないため自由行動です。灯台に登り地層(海洋プレート)が入り乱れた複雑な地形を見る人、海まで下りて行った人、「犬吠テラステラス」で買い物をしたり海を展望する人等、それぞれで楽しみました。
 帰路は、途中「磯上げ嘉平屋」の店で海の幸を使用した食品を、「道の駅発酵の郷」で様々な発酵食品を見て、日本の食文化に触れました。品物を購入する人もいました。
 夕闇の迫る頃、バスは利根川沿いの道を通り我孫子駅北口に到着し、研修旅行の一日が終わりました。
(追記)今年9月・10月に千葉県内を通過した台風の影響を心配しましたが、利根川の水量が多かった他、大きな被害は感じられず一安心でした。

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