日 時:2022年11月27日(日)11:00~16:00
場 所:あびこ市民プラザ (多目的ホール・ギャラリー・サロン)
市民と外国出身者の交流などを目的とした「第30回あびこ国際交流まつり」が開催されました。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、昨年は来場者を極力制限して映像配信を中心として実施されました。今年は感染状況やワクチン接種などによる新型コロナウイルスへの対応が進んでいることから、来場者を入れてギャラリーでの展示、ホールでの催し、サロンでのお茶席、着物着付け体験と従来の形式をとり実施されました。
とは言え、感染者数が少なくない状況であり、大々的なPRを行われずの開催となりました。
また、今回2カ国の外国が参加しました。
・スロベニア共和国・・・昨年の「2020東京オリンピック」で我孫子市に女子柔道及びテコンドー選手の事前キャンプで来られました。これが縁で今回参加しました。
・キプロス共和国・・・在キプロス駐日大使が我孫子市在住であることから、参加しました。今年は日本キプロス外交関係樹立60周年にあたります。
各セクションごとの開催状況は次の通りです。
1 ギャラリーでの催し
11時にギャラリーが開き、各ブース夫々で民芸品の展示・販売、食材や食べ物の販売・試食、各国の紹介及び観光案内などが始まりました。
出店は、イギリス、韓国、キプロス、スロベニア、チリ、中国、ドイツ、フランス、日本語教室です。その他AIRA賛助会員コーナー、アホウドリ募金コーナーとAIRAの活動報告コーナーが有ります。
・日本語教室では、学習者の作品や日本語教室の紹介が行われました。
・スロベニアブースでは、大使館のグルドニック ミハMiha Grudnikさんが養蜂の盛んなスロベニアの養蜂の紹介と蜂蜜入りクッキーの試食を行い、人が途切れることは有りません。
・フランスパン・マドレーヌ販売のフランスブースは、数量に限りあり早くから人が集まっていました。中国ブースでは、中央学院大学の留学生がパンダ柄の民芸品を展示販売を行っていました。ドイツブースでは、ドイツ語講座の紹介やサンタクロースの折り紙制作体験を行っていました。
・キプロスブースには、関 泉前キプロス駐在大使の「太陽の恵みと自然豊かな国キプロス」の紹介と挨拶文が飾られ、「Fall in love with cyprus」のポスターと海・山の自然に満ちたキプロスの観光案内が行われていました。
ギャラリー入り口には、AIRAでアホウドリ復活に取り組んでいる(特財)山階鳥類研究所を支援するために「アホウドリの支援募金」を募っていました。
2 サロンでのお茶席
お茶席は、コロナの影響で3年ぶりに設けられました。10時前から表千家岡田宗由先生のお弟子さんたちが準備に取り掛かりました。野立ての傘にかけられた短冊には「松無古今色」(松の緑は変わらない<しかし、葉は毎年変わる>)と今日の席主のお心が感じられました。人数制限された茶席には、参加者が次から次へと来場していました。
3 ホールでの催し
12時から、今回参加されたスロベニア、キプロスの紹介ビデオとAIRAの活動内容の紹介ビデオが放映されました。
スロベニアのビデオでは、自然豊かな山河、湖と森や野原の恵みを食材にしたグルメ料理など、自然と共存し緑を守り緑あふれる“sLOVEnia GREEN”の国スロベニアの紹介でした。
キプロスのビデオは、海のスポーツレジャー、緑あふれる森のビューポイント、遺跡の残る街などのlove islandキプロスの観光案内でした。
午後1時から木田ワサナさん、柴原侑香さん、早坂 満さんの司会でステージでの出し物が始まりました。
北嶋AIRA会長と星野市長の挨拶に続き、来賓の紹介が有りました。来賓で今回参加されたキプロス共和国の前在キプロス駐日大使 関 泉さんの挨拶が有りました。また、スロベニアからヴォドニック・ティナMs. VODNIK Tina臨時代理大使から「東京オリンピックで築かれた友好関係を深めたい」とのビデオメッセージが寄せられました。
続いてステージで演じられた出し物は、次の通りです。
1) お囃子と獅子舞(あびこふるさと会)
かっての宿場町我孫子に伝わる伝統芸能の伝承に努めている“あびこふるさと会”による「お囃子と獅子舞」は、会場に賑わいを生むと共に、来場者は伝統の素晴らしい日本文化を堪能していました。獅子舞のミカンの皮抜きには驚きを感じて見ていました。 ※Youtube⇒映像
2) マンドリン演奏(ルリアン)
サークルLe Lien(絆)の6名の奏者により、マンドリン、マンドラ、マンドセロ、ギターの楽器編成で、“来たれいとしのマンドリン”“バラ色の人生”等を演奏しました。リズミカルで華やかな音色で場内を魅了していました。
3) ハンドパンとスリットドラムの演奏(孔祥灝 kang xiang hao さん)
金属製の体鳴楽器であるハンドパンは、21世紀生まれの歴史の新しい楽器です。“煙雨青黛yanyu qing dai””subway””時代を越える想い“の曲が演奏され、低音で優しい音色が奏でられ、きれいな音色は場内に広がっていました。心が癒される思いがします。
4) 南京玉すだれ(遊友会)
大道芸の文化財継承と普及を行っている遊友会による「南京玉すだれ」は、「あ~さて さて さて・・」「ちょいとひねれば、ちょいと、ひねれば」と独特のリズミカルな囃子言葉で釣り竿、橋、円、等すだれの形状を変えて作っていきました。見ていて驚きと感動を覚えます。
また、紙鉄砲を来場者に配り、来場者は「ポン、ポン」と音を鳴らし童心に返った様で、楽しい時間を過ごしていました。※Youtube⇒画像
5) あびこでいっしょに(AIRA日本語教室)
日本語教室で学ぶ学習者の自己紹介と学習や活動について動画を通して紹介しました。動画の中には、学習者や関係者などがSumikaの「MAGIC」の曲に合わせて踊っていました。会場でも、ステージに学習者等が立ち、来場者を巻き込んで「MAGIC」の曲に合わせ踊っていました。とても賑やかで盛り上げっていました。
6) 楽しくドイツ語を学んでいます(AIRAドイツ語エヴァクラス)
ドイツ語の曲をバックグランドに、学習内容、日独言葉の表現、ドイツの街並みや文化の紹介などを動画を通して行いました。
また、ドイツ語でジャンケン大会を行いました。stein(石・グー)、schere(はさみ・チョキ)、papier(紙・パー)とドイツ語が飛び交う中で、最後に勝ち残った勝者にプレゼントが渡されました。※Youtube⇒画像
7) タジキスタン舞踊(グルルフソル・サファロヴァ Gulrukhsor safarova さん)
邢凱鈞xing kai junさんの進行で写真を写しながらタジキスタンの自然・文化などの紹介を行い、続いて民族衣装を着たグルルフソルさんが「Dilbari Jon」の曲に合わせて踊りました。※Youtube⇒画像
全ての出し物が終わり、村越実行委員長の閉会の辞で今年度のまつりは終わりました。