市民の多文化の理解促進を目的とする公開講座「異文化理解講座」が開催されました。今年度2回目はイランです。現在私たちのイランに住む人々に関する情報は少なく、限られたものになっています。この度知られていないイランでの生活について、講演会を開催しました。(No.23-18)⇒English Version
日 時:2023年12月17日(日) 14:00~15:40
会 場:あびこ市民プラザ 会議室1
講 師:山口雅代さん(IRIBイラン国際放送ラジオ日本語の翻訳家・アナウンサー)、(夫:マジッド・ソルターニーさん)
参加者:27名 (会員13名・非会員14名)
荒井むつみさん(AIRA研修部会)の司会進行で、北嶋扶美子会長の挨拶と講師紹介に続いて講演会は始まりました。
山口雅代さんは、2002年からイランに住み、2023年に帰国し現在市内に住んでいます。20年にわたるイランで生活していたので、イラン人の暮らしぶりには精通しています。山口さんはイランの気候風土・習慣・食べ物などを中心に画像を映しながら、日本との共通点などを講義しました。
日本と緯度を同じくするイランには、砂漠の他に高山やカスピ海やペルシャ湾などの海に接しています。四季があり冬には雪遊びやスキーを、春には花が咲きピクニックを楽しみます。お正月は春に行い、家族が集まるのを楽しむそうです。
ラマダン期間中は日の出から日没までの飲食が禁止されます、日没後の食事は無償で提供されます。
宗教は、イスラム教の他、キリスト教、ユダヤ教やゾロアスター教も認められています。
イラン人は親日的で、日本のドラマ「おしん」「24の瞳」の放映や侍、忍者などに関心がある様です。
講演の終了後、来場者から「なぜイラン人は親日的か?」「経済制裁中の人々の生活は?」などの質問が有りました。
イランに関するする情報が少ない中で、来場した方は「イランに対するイメージが変わった」と述べていました。とても成果のあった講演でした。
※イランに関する情報が少ないので、今回の講演会で使用した画像でイラン人の暮らしを参考までに紹介します。ここ講演会資料