場所:高野山小学校(視聴覚室・各クラス・体育館)
対象:6年生(1~3組)
講師:山口雅代さん、アセリ マシヴォウAseri Masivouさん(フィジー出身)、ヴィリアミ・ルトゥア・ アホフォノViliami Lutua Ahofonoさん(トンガ出身) (No.23-20) ⇒ English Version
高野山小学校では、「世界で生活している人、活躍している人の経験を聞き、グローバル社会の担い手の育成につなげ、異文化に触れることで、今後世界に踏み出すための視野を広げる一助とする。」という目的で授業い、その講師としての協力依頼がありました。AIRAでは、この目的に基づき3名の講師を紹介しました。
授業は、6年生全体への講話、クラスに分かれての国別講話、そしてふれあいタイムでの交流に分かれて実施されました。
<講話「イラン人の暮らし」>
山口さんは、2002年からイランに住み、2023年に帰国し現在市内に住んでいます。20年にわたるイランでの生活経験から、「イラン人の暮らし」について語りました。イランの民芸品(織物・アラビアンナイトのラクダの飾りなど)、気候風土・宗教・建物・正月や年末の大掃除などの習慣・食べ物などを画像を交えて講義しました。
(例)アラビアンナイト(千夜一夜物語)はイランの物語で、パジャマ(ペイジャマpay足 jama布 で足を覆う)・きゅうり(胡瓜)・ごま(胡麻)・クルミ(胡桃)はイランから伝わったものであるなど、身近な例を挙げて説明しました。
※「胡」はパミール以西のイラン系の民族ソグド人を呼んでいた。
(例)小学~高校までは男女別々で、大学から共学になる点や、新学期は9月から始まり、翌年6月までが1学年であるなど、日本との教育の違いも説明しました。
<国別講話>
1,山口さん:イランについて
宗教上、犬は汚いものとされ飼われなく、インコを飼っています。イラン人は感情表現が豊かであるなど、生活に関することを紹介しました。
2,アセリさん:フィジーについて
15才からラグビーと勉強のためにニュージーランドで生活した経験などを紹介し、画像を交えながら生活や食べ物などについて語りました。児童からは、練習時間や日本を選んだ理由などの質問がありました。
3,ヴィリアミさん:トンガについて
日本の大学を卒業後NECグリーンロケッツ東葛に入った経歴などを紹介し、画像を使ってトンガの生活や文化について教えました。トンガではココナツミルクが料理の味付けに使われており、児童からの「なぜ背が高い(186㎝)?」の質問に対して「ココナツミルクを飲むと背が高くなる」とユニークな回答をしていました。
<給食体験とふれあいタイム>
児童と一緒に給食を食べ、ラガーマンたちも美味しく完食していました。
昼食後のふれあいタイムでは、体育館でラグビボールを使って、ラインアウト時のリフトアップしてボールを捕球する体験をしました。希望者が多く、じゃんけんで体験者を選ぶなど、楽しいふれあいの時間を過ごしていました。
外国の食べ物や生活・習慣などの話を聞いて、多くの6年生が「外国に興味を持った」と話しており、授業の目的である「今後世界に踏み出すための視野を広げる一助とする」に貢献できたようです。