場 所:あびこ市民プラザ 会議室1及び和室
講 師:黒田宗雅先生(裏千家)
参加者:27名(学習者12名、日本語ボランティア11名、事務局4) (No.23-23) ⇒English Version
土曜クラスでは今年度の学期末に、日本文化代表の一つである茶道のお茶会体験を行いました。
AIRAでは毎年開催する「あびこ国際交流まつり」でお茶席を設け日本文化を体験する機会を設けています。しかし、お茶席の作法に不慣れで不安を感じる外国出身者が多く、敷居が高く感じられていました。
そこで、土曜クラスでは黒田宗雅先生の協力を得て「お茶会体験」を行いました。
益子さんが司会を務め、北嶋AIRA会長の挨拶に続き、黒田先生から茶道の説明が行われました。この中で、茶道が大名や豪商などに限られていた歴史的経緯や千利休によって武士や一般庶民に広まったこと、表千家と裏千家に分かれた背景などが語られました。
参加者は、和室での体験グループと会議室での学習グループの2つに分かれ、交互に行いました。
①体験グループ
部屋への入り方から始まり、畳の上の歩き方、着席と挨拶の仕方、お菓子とお茶の いただき方などが説明されました。
部屋には一期一会の掛け軸や桜一輪の花入があり、茶室の雰囲気を醸し出していました。
その後、自らお茶を入れる体験もし、初めはぎこちない手首の動きも徐々に慣れ、泡をたてられることが出来るようになりました。
②学習グループ
Youtube動画「お茶の取り方」、「お茶のいただき方」、「お茶の飲み方」および「お茶の入れ方」を通じて予習(復習)しました。担当の永澤さんはポイントを絞って解説していました。
参加者の中には小学校生で経験したことがある者もいましたが、初めて体験する者も多く、「お菓子が甘くおいしかった」、「お茶は苦いがお菓子を食べた後は苦みを感じなかった」などお茶やお菓子の印象など、好評の声が聞かれました。
今年度最後の学習会であり、益子さんから来年度の開講予定などが説明され、会は終了しました。この取り組みを通じて、外国出身者でも気軽に茶道を体験できる機会を提供出来ました。