場 所:アビスタ調理室
講師(料理指導):山口雅代さん(IRIBイラン国際放送ラジオ日本語の翻訳家・アナウンサー)
参加者:15名(会員2,非会員10,事務局3) (NO.23-24) ⇒English Version
坂詰さんの進行で始まりました。講師の山口さんは、2002年からイランに在住し、2023年から市内に住んでいます。イランの歴史・習慣や人々の食生活に精通し、イランの紹介に力を注いでいます。あいさつで山口さんは、「今日(3月20日)はイランの新年(ノウルーズ)にあたり、春の始まりを盛大にお祝いする日です」と紹介しました。
料理は、次の3種類です。 レシピ
1、レンズマメと干しブドウの炊き込みご飯
2、シーラーズ風サラダ
3、イラン風ハンバーグ・コトレット
参加者は6グループに分かれて作業を行いました。山口さんは作る都度に調理法の解説をし、合わせて各グループを回りながら指導していました。
参加者はメモを取りながら、グループで協力して調理を進めていました。お米を輪切りにしたジャガイモの上に乗せ蒸らす「湯取り」法や干しブドウを油で炒める、キュウリなどはまな板を使わずに手で切る、といった調理法の違いに興味津々で取り組んでいました。「湯取り」によって出来上がるおこげは、イランではご馳走の一つだそうです。参加者は食文化の違いや海外旅行の話題などを話しながら、楽しく調理を進めていました。
料理が完成後、それぞれのグループごとに食べました。一緒に食事をすることで、更に親睦を深めることが出来たと思われます。味は総じて素材を活かしたシンプルで異国を感じさせる味で、オリーブオイルやレモンの味や香りが印象に残った様です。
今回参加された方は、我孫子市の広報やAIRAのホームページをみて応募され、中には中学生との親子もいました。
山口さんの指導を通して、参加者たちはイランの食文化や食べ方の違いに触れながら、イランの文化や料理に対する理解を深めることができたことでしょう。
AIRAでは今後も様々な国の料理をとおして、異文化交流を楽しむ機会を作っていきます。
(参考)今回作った「シーラーズ風サラダ」は、イラン南部ファールス州の中心都市シーラーズの街の伝承から付けられたものです。「シーラーズの人は怠け者」との噂を払拭しようと王が手間のかかる料理を作らせる料理コンテストを開き、市民がこれに応じて入賞し、怠け者の噂を払拭したという経緯からこの名前がつけられました。(『山口雅代のテヘラン便り』の「イランの家庭料理のご紹介」(2021.4)での「シーラーズ風サラダ」から)