ドイツ出身のヨーグ・ロスさんにより、最近のドイツ事情として異文化理解講座が開かれました。 (No.16-19)
日時:2016年10月29日(土) 14:00~16:00
場所:あびこ市民プラザ 会議室1
講 師:ヨーグ・ロス Mr.Joerg Roth (ドイツ・シュットガルト出身)
参加者:31名 AIRAスタッフ4名(別府さん、田淵さん、荒井さん、アシスタント:へさきさん)
諸外国の文化・生活習慣などを学ぶ異文化理解講座が、AIRAのドイツ語サロン講師でもあるヨーグ・ロスさんを講師に開催されました。内容は、ドイツの文化と最近の生活事情についてです。
1、最近のドイツ文化事情
ア、パンBrotは1,000種類以上あるが、ブロッチェンという丸いパンが最も多く食べられ、中にハムやチーズを挟んで食べる。1個50円位で、日本のおにぎりの様なポピュラーなもの。
イ、肉Fleishは牛肉より豚肉の方が多く食べられ、毎日食べ年間83㎏(日本は45㎏)に、ソーセージ・ハムの種類は1,500種類以上あり、地域により大きさ・形・色などが異なる。
ウ、お菓子Kuchenは、フルーツを使ったものが多く、日本ではドイツ菓子として認識されているバウムクーヘンBaumkuchenは、ドイツでは一般的ではない。ドイツに住む日本人がバウムクーヘンが買えなくて残念がったとか。
エ、ビールBierは、種類が多く、大きくは常温で飲む上面発酵ビールと、ラガービールと称される下面発酵ビールに分かれる。材料は極めてシンプルで「ホップ、麦芽、酵母、水」のみ。スターチンやコーンの入ったものはビールとは言わない。
また、酒税が低く、300mlで60円位と安い。ドイツ南西部で作られるワインWeinは、白ワインが多く産地によりボトルに特徴がある。新酒フェダーヴァイサーFederweisserは新鮮でさわやかな味わいで美味しいが、買えない。
2、最近のドイツの生活事情
ア、移民・難民問題は、ドイツでは戦後の労働人口の不足とその後の少子化で移民は欠かせなく、20%を占めている。近年の少子高齢化で人口構成が釣り鐘型になってきている。このような事情がドイツの移民・難民受け入れの背景になっている。
イ、少子高齢化に伴い、年金受給者が年々増加している。また、都市部では保育園の不足が深刻化しており、日本と同じ現象が起こっている様です。
ウ、収入の42%が税金、その他で手取りは収入の半分くらい。しかし、母子・児童支援策など福祉政策が充実しており生活での不安はない。
修了後、質疑があり、日本人はまじめでおとなしいが、ドイツ人は問題があれば文句を言う。また、日本語の難しいところは・・、では、漢字はパソコンで入力できるので(書くのは難しいが)抵抗はないようです。ただ、会話で主語がないこと、敬語の使い方 が難しいと。
講演は、プロジェクターを用い、写真等の映像を映し視覚で確認でき、とても分かりやすいものでした。