170708 1日本語を母語としない人にどのようにして日本語を教えるかをテーマに、ボランティア部会日本語教室主催の「日本語ボランティア・レベルアップ講座」が開催されました。   (No.17-9)

日 時:2017年7月8日(土) 14:00~16:00
場 所:アビスタ(我孫子市生涯学習センター) ミニホール
講 師:田島ますみ氏(中央学院大学法学部准教授・教育学博士)
参加者:AIRA日本語ボランティア33名、松戸市国際交流協会日本語ボランティア4名、丹羽 香さん(中央学院大教授)  計38名

 今年第1回目の日本語レベルアップ講座は、地元中央学院大学で教鞭をとられている田島ますみ氏にお願いして「語彙から考える《やさしい日本語》」の表題で、開催されました。
 講座担当の松下さんの進行で始まりました。へさきボランティア部会長は「日本語の学び方にはいろいろなパターンがあり、また人の性格により異なる。今日は講師の話からレベルアップに役立ててください」との挨拶がありました。引き続き田島講師の講義に入りました。
 講義は、パワーポイントを使用し、わかりやすいスピードで説明されました。途中2回ほどグループ演習(あらかじめ6グループに分かれて着席)があり、グループで討議し案をまとめました。
 内容の概要は次のとおりです。
1、1995年の阪神・淡路大震災を契機に、外国人にも分かりやすい「やさしい日本語」の関心が深まった。「やさしい日本語」については、諸説紹介がありました。
2、「やさしい日本語」の実践例として、書き換え文の紹介があり、必要な事柄に絞った結果、理解率が高まった。
3、日本語の難しさは、特に語種(和語・漢語・外来語・混種語)が多いことによる。
4、語の難易度とは、単語親密度によるのか、使われる頻度によるのか。

 グループ演習では、
1、書き換え演習では、市の「臨時福祉給付金の概要」の文章が出され、グループでまとめました。短文形式で表記したり、箇条書きにしたりと、グループによる工夫が見られました。
2、語彙の親密度と頻度順位付けは、「なじみがある」~「なじみがない」の順位を7段階で順位付けしますが、参加者により大きく異なってまとめるのに苦労していました。


 講師の講義内容や演習から、「やさしい日本語」とは何か?「やさしい」とは何か?の問題解決を、参加者の皆さん夫々に突き付けられた様です。

170708 2170708 3Mr.Masumi Tajima