外国人のための文化講座「韓国の家庭料理」
場 所:アビスタ調理室
料理指導:權 惠辰(クォン ヘジン)さん
参加者:担当の松木さん他スタッフ計6名、クォンさんと母、会員9名、非会員13名 総計30名
「韓国の家庭料理」を開催しました。市の広報等を見て申込み者が多く、抽選により24名が選ばれました(当日3名欠席)。 (NO.15-9)
料理指導は、AIRA会員で日本語教室に通う“權 惠辰”(クォン ヘジン)さんです。
料理は、春雨を炒めた「チャプチェ」と水に溶いたチヂミ粉に具を混ぜ薄く焼く「チヂミ」です。 各要所々々毎に、説明をしながら実演して進められました。
「チャプチェ」は、ゆでた韓国の春雨に、炒めた牛肉や、椎茸、玉ねぎ、にんじん等の野菜をごま油で炒め、それらを合わせて、醤油、砂糖等で味付けをして作ります。韓国の春雨はさつまいものでんぷんから作られ、日本の春雨より太く、腰のしっかりしたもので、食感があり、とても美味しい食べ物でした。
チャプチェの料理は、祝いの席や多くの客を招く際などに作られる伝統的な前菜だそうですが、家庭料理としても良く食べる料理だそうです。 又、チャプチェを御飯の上に盛った「チャプチェパプ」(雜菜飯)は、大衆食堂や中華料理店の定番メニューで、韓国では愛されている料理です。
「チヂミ(チジミ)」は水に溶いたチヂミ粉にニラ、玉ねぎ、シーフードミックスを入れて平たく伸ばして焼きます。食べる時に醤油、酢、唐辛子を混ぜたタレをつけます。日本の「お好み焼き」に似ています。両面焼くために片方の外側がパリッとするまで焼き、空中に放り投げて裏返しします。皆さん上手に裏返ししていました。
韓国では、雨が降るとチヂミを食べるそうです。雨の音がチヂミを焼く油の音を思い出させるから、とか。赤い唐辛子の入ったタレは辛さを感じさせず、チヂミを美味しく引き立てる味でした。
出来上がった料理を各グループごとで食べました。参加した男性の中には、食材の準備、段取り、使用済みの調理具の片づけ等テキパキと処理したり、加える調味料や材料を「何グラム? どれ位?」と聞いたりしていました。食事をしながらの歓談では皆さん楽しそうでした。
オモニ(母):權(クォン)さんの料理指導の日に合わせ、權(クォン)さんのお母さんが前日に韓国からやってきて会場で娘を見守っていました。娘のことが心配だったからでしょうか。暖かい親子愛を感じました。また、家庭料理の作り方、作る段取りに違いがあってもいいと言うことも知りました。家族のためにつくる、これが「家庭料理」だと改めて認識しました。
「トワジュション カムサハムニダ」(手伝ってくださって ありがとうございます)