第18回 我孫子国際野外美術展に通訳派遣
場所:布佐・旧井上邸及び布佐地区
派遣通訳者:8名(菅野哲哉、へさき康彦、佐藤満、濱理恵、吉田武晴、中山慶子、倉田倫子、藤井鈴江)
第18回我孫子国際野外美術展のオープニングセレモニーとその後のレクチャーハイキングが開催されました。外国からの招待作家に対し、自己紹介や作品の解説等を通訳するために、今年も派遣依頼があり、AIRAが応じたものです。(NO.15-11)
当日は、晴れた青空の下、紅葉が始まり、柿が色づいた絶好の秋日和でした。
開会式は、旧井上家住宅の改修工事中の為、敷地内の蔵の前で行われました。千葉大学から来た岩澤さんが受付を担当し、招待客に名札を渡す等大活躍でした。AIRAから派遣された通訳の方が、駒場実行委員長、星野市長の挨拶や3名の招待外国人作家、日本の招待作家等の自己紹介にそれぞれ英訳や邦訳して通訳しました。
星野市長は挨拶の中で、「この我孫子国際野外美術展をきっかけに、参加されたアーティストの皆さんの交流が生まれ、そして、この布佐のまちから、日本の文化が発信される機会となれば、大変嬉しく思います。」と言っていました。住民と行政が一体となり街の発展に寄与することは喜ばしい事です。
式後のレクチャーハイキングでは、各制作者が制作作品の前で作品の紹介、質疑が行われました。作品は現地に来てからその場から感じるものをヒントにして制作する作家もあり、作品紹介には抽象的、哲学的な内容も含まれるもの、日本の文化・習慣に根差したものからヒントを得て制作された作品もあり、外国人への説明は単に英訳すと言うことにとどまらず、苦労したものと思われます。
レクチャーハイキングは、千葉大生岩澤さんの旗を先頭に、50~60名の方が参加しました。午前中は布佐地区の相島の森、布佐市民の森等で、午後からは宮の森公園、市民図書館、野外美術協会事務所等で、合計約9㎞、4時間に亘り行われました。田んぼ、山の藪茂る中、広場、公園、図書館室内など布佐地区各所で作品の制作が行われたため、階段や山道の上り下り、道路沿いを歩くというハードな面もありました。しかし、制作者から作品の紹介を聞くと、どの作品からも深い感銘を受け心洗われる思いがした一日でした。
作品の中に、布佐小学校5年生が描いた絵がありました。これは10月9日に同校でワークショップがあり、駒場さん(実行委員長)が弾くピアノの音を聞きながら、生徒が「音を描く、絵を奏でる」として作成された作品です。外国人作家を交え、各生徒は思い思いに描いていました。この日もAIRAから通訳2名(菅野さん、へさきさん)と千葉大生岩澤さんが活躍していました。
今回の通訳派遣では、通訳の方はあらかじめ担当する外国人を定め、2人1組で担当しました。事前に作品を調べたりしてスムーズに進んだ様です。また、「素晴らしい作品を見る機会があり、とてもいい時が過ごせた」と、通訳の方にも楽しめた一日でした。